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親日とは?
いま、仕事でだいたい週に2回のペースで中国に行っている。知人なんかはほぼ毎日通ってるから、決して多い方じゃない。けれども、このことをある香港人に話したら驚いてた。
「なんで、あんなところへ何度もいけるの!?」 と。
その香港人は、これまで30数年香港で暮らしていながら、中国へ行ったのは10回未満だという。
出張を含め海外には月に1〜2回行っているらしいから、別に出不精というわけでもないらしい。
さらにいえば北京語だって話せる。 理由を聞くと、とにかく不潔、中国人が嫌い、治安が悪い、行くと病気になる、泊まると汚染される・・・ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないかな?と思うくらい、矢継ぎ早に次々と出てくる。
しかし、実はこういう香港人は意外に多い。 「中国人が嫌い!」、「彼らと一緒にしないでくれ!」
という意見は台湾人にも共通するから、彼らを同じ中国人とひとくくりにするのは無礼ですらあるのだろう。
「あなただって、中国人と間違われるとイヤでしょう?」
こらこら、趣旨を変えるなって・・・。
かつて従業員を採用しようとある香港人を面接中、業務には中国への出張も含まれるといったとたん、「お断りさせて頂きます・・・」といい残し、さっさと席を立ってしまった者がいた。
かつてアメリカ人の友人が、「中国って遠くから見てる分にはいいんだけど、実際にチャイナタウンにいるような連中を見ると幻滅するね。」
といっていたのを思い出す。
中国や中国人を嫌う、あるいは軽蔑している香港人に共通するのは、日本や日本人には手放しで好意的であること。
ぼくが日本人だからという気兼ねもあるんだろうけど、それはそれは申し訳なくなるくらいありがたい言葉のオンパレードだ。
親切な人が多い、礼儀正しい、長く独自の文化を持っている、食べ物が清潔でおいしい、街がキレイ、カッコイイ・・・
ああ、この人にだけはお願いだから日本に来て欲しくないと思う・・・ きっと現実を知って幻滅するに違いないから。
あこがれはあこがれのままのほうが幸せだってこともあるのだ。 ぼくも初めてのロンドンで、どれほど幻滅したことか・・・。
ところがこの人、日本には過去5回ほど訪れてて、東京、京都はもちろん、宮崎、北海道、金沢、和歌山なんてとこにも行ったという。
日本賛美も案外ウケウリだけではないらしい。
かつて住んでいたドイツは欧州の中でもかなり親日国なほうだった。 故障しにくい工業製品、ヘルシーな日本食、”武士道”の文化をもつ日本人・・・、彼らが日本に対し一定の評価をしているのは十分感じられた。
しかしそこまでである。 やはり肌の色や背格好、愛想笑いやへりくだったお辞儀や態度の前には、どうしても日本人に対し蔑視感を隠さない。
欧米人が日本人に好意的なのは、日本人が彼らに対して追従しているときというのが多い。
それは今の日米関係にも象徴されるだろう。 それだけに香港に住んで感じるのは、欧米人ではちょっと得られない一体感だ。
やっぱり日本はアジアの一国なんだなと思う。 中国や韓国は政治的には反日だけれど、庶民レベルでは実に親日な人が多い。
香港でこんな人たちに出会うたび、彼らの期待する日本人でありたいし、日本でいてほしいと思う。
そのためにも、もっと過去や現在の日本を知りたいと思う。 念のために言っておくと、『彼らの期待する日本人』というのは、ODAをばらまいたり、負の歴史遺産について謝罪をしまくったりする日本人ではない。
「一時的なイイ人」というのは実はちっともイイ人じゃない。 むしろ「一時的にワルイ人」こそ信頼できる。
個人的には、素敵な女性に「あなたっていい人ね。」 といわれるより、「・・・ワルイ人ね。」と言われてみたい。
主題からはずれちゃったけど・・・。
Dec. 05, 2003 (なおきち) |